keep learning blog(キープラーニングブログ)

自分が興味を持ったことを備忘録として残すブログです。

2.海外生活はじめました

――何はさておいても、準備こそが成功の鍵である。――

アレクサンダー・グラハム・ベル

 

 

前回の記事からの続きです。

keep-learning.hatenablog.jp

 

海外留学の準備について

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通信環境の不安

ITサービス全盛の現代において、通信環境の構築はとても重要です。Amazonの注文もストリーミングもSNSも、あらゆることがインターネットを通じて行われます。海外は日本以上に市中でフリーWi-Fiに出会える確率が高いので心配ないですが、やっぱり家や出先で自由にインターネットを使いたいですよね。

 

海外でも携帯電話(スマートフォン)を使いたい!

SIM(Subscriber Identity Module)カードという言葉を聞いたことがあるでしょうか。携帯電話には必ず入っている、電波を受信したり発信したりする元となるカードで、個人の電話番号を特定する役割があります。

通常、NTT DOCOMOAU等の「キャリア」と呼ばれる電話会社のお店で携帯電話を購入したとき、私たちに渡される携帯電話は、あらかじめSIMカードがセットされて(電話番号が決められて)います。そのため、私たちがSIMカードの存在を意識することはあまりありません。

日本のキャリアは海外のキャリアと業務提携しているので、実は日本の携帯電話を海外に持って行っても、普通に電話やインターネット通信をすることができます*1。しかし、あくまで旅行程度の利用頻度を想定しており、提携先の海外キャリアによってはたった数日でも数万円を請求される可能性があります。

したがって、海外留学のような長い期間を海外で過ごす場合には、現地のキャリアと契約をするのがベストです。契約といっても恐れることはありません。今や購入即契約。ただSIMカードを買うだけです。仮にやり取りがあったとしてもオンラインです。

手順を以下のとおりまとめました。

 

(1)携帯電話がSIMフリーじゃない方は日本にいるうちに買っておく。

必ず「SIMフリー」の携帯電話を買ってください。SIMフリーというのは、世界中のどんなSIMを入れても(サイズさえ合えば)動く携帯電話のことです。日本は長年キャリアが顧客を囲い込む*2ためにSIMフリーに抵抗してきましたが、最近は少しずつSIMフリー化が進んできましたね。

私のおすすめは、良い意味でも悪い意味でも今をときめくHuawei製品です。 

白ロム、赤ロム、とか書いてあるのはだいたい中古品(使用済みを初期化してお掃除したもの)なので、きちんと正規代理店から新品を買いましょう

また、シャープのAQUOS senseもおすすめです。もはや国産というより台湾産ではありますが。

  

(2)日本にいるうちにAmazonで海外キャリアのSIMカードを買う。

イギリスのThree(3)という会社が発売している42ヵ国周遊SIMカードがおすすめです。アメリカ、欧州、オセアニア等のかなりの範囲をカバーしています。SIMフリーHuaweiならまず間違いなく動作するでしょう。

残念ながらこちらの商品には電話番号はついていません。しかし、そもそもインターネットに繋がっていればLINE電話やSkypeで音声通話はできるので、現地で何かの契約を結ぶ際に電話番号を求められでもしない限り、困りません。Amazonのような通販で手軽に買えるのもいいですね。

 

(2')現地に着いたら空港や駅、市中の売店SIMカードを買う。

通信環境は現地に行ってから整える派の方もいらっしゃると思うので(2)の代案も紹介します。代案と言いつつ、こちらが本命かもしれませんね。

これは国ごとに違うと思うので私の例を紹介します。デンマークではLEBARAというキャリアが大手らしく、そこらじゅうのキオスク・商店で売っていました。おじちゃん/おばちゃんに「これちょうだい」と言えば、子供がアイスクリームを買うようなノリで電話番号を買えます。すごい時代だ・・・。

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LEBARA SIMカード

プライバシーの関係で画像処理して番号を消してありますが、上から3つ目のバーコードの下に書いてあるDit nye mobilnummer(Your new mobile number)の右側に、8桁の電話番号が書かれていました。これにデンマークの国際番号+45を頭に付けたものが、SIMカードに紐づく私の国際電話番号です。

 

(3)携帯電話のSIMカードを新しいものに入れ替える。

SIMカードは携帯電話と電気的に接続する部品なので、入れ替えるときには必ず携帯電話の電源を落としてください。なお、SIMカードの入れ替えには、細い孔に差し込む専用の工具が必要です。SIMカードの紛失防止用のホルダーもセットになっているものを買いましょう。

工具さえあれば、どんなに不器用な人*3でも1分で完了します。

 

(4)電源を入れるとSMSが届き、普通は無操作で開通する。

ここが一番どきどきするところですが、電源を入れましょう。水をかけたりしない限りちょっとやそっとのことでSIMカードも携帯電話も壊れないので安心してください。

起動してその国の電波を受信したら、SMS(ショートメール)がメッセージアプリに届くと思います。キャリアによっては、そこに書かれているURLからアクティベーション(有効化)操作をしなければいけない場合もあるみたいなので、自分が買った会社のHPの説明や個人のブログ等で、どうやるのか事前に調べておきましょう。

 

海外でも日本にいるときの感覚でインターネット接続したい!

それでは引き続き、家のインターネット環境の話に移ります。幸いなことに、私の場合はWi-Fi付きの賃貸借契約を結んだので、家の鍵を開けた時点でもうWi-Fiの端末がセットされていました。

PCで有効なWi-Fi名を検索し、念のため一度端末の電源を落としたときにどのWi-Fi名が消えるか(本当にその機器とPCの認識したWi-Fi名が対応しているか)確認しましょう。何かの犯罪に巻き込まれて、部屋にある機器ではない第三者の無料Wi-Fiに接続してしまったら、場合によってはあなたの個人情報が抜き取られてしまいます*4

さて、ここでお話したいのは、インターネットを開通させるお話ではなく、少し難しいIPアドレスVPN接続のお話です。知っておくべきことをかいつまんで説明します。

 

(1)IPアドレスとは何か

IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、インターネット上に接続された機器が持つ番号、すなわち自己証明番号みたいなもののことです。

技術用語の正確性はともかく、ここで大事なのは、その機器がどこの国から接続しているのかという情報は、IPアドレスを参照すれば分かってしまうという点です。つまり、あなたが海外から日本のウェブサイトにアクセスしていることは、ウェブサイト側には筒抜けになっているということです。

これは前回の記事で言及した「銀行が海外からのインターネットバンキングを推奨していない」点とも関わるのですが、日本のウェブサイトの中には、日本以外の国からアクセスを感知した場合に何らかの警戒行動を取るものがあります。代表的な例がAmazon プライムビデオです。

 

(2)VPN接続とは何か

誤解を恐れず言えば、VPNは、上述したIPアドレスをまるで別のIPアドレスであるかのように偽装する仕組み(やっぱり誤解しかないな)です。つまり、海外にいるのに国内からアクセスしているかのような通信を実現できます。仮想的(Virtual)な通信でプライベート(Private)なネットワーク(Network)を構成するので、VPNと略します。

国内ではinterlink等のサービスが有名です。

www.interlink.or.jp


interlinkの「セカイVPN」に申し込めば、毎月1080円の契約で3台の機器(スマホ、PC)まで同時にVPN接続ができます。オンラインで契約すると、VPNサーバーのホスト名(複数選択)とユーザー名とパスワード等の情報がメールで送られてくるので、それをPCや携帯電話のVPN設定の基本情報に入力すれば簡単に接続できます。

 

(3)なぜVPNが必要なのか

上述したように、VPNを契約するメリットは、海外からアクセスした場合に見ることができない日本のウェブページやウェブサービスを、日本にいるときと変わらずに利用できることです。

先ほどAmazonプライムビデオの例を出しましたが、日本はAmazonプライムの値段が世界的に見て安い(2019年7月現在で年間4900円)ことが知られています。したがって、国ごとに異なる料金設定をしているAmazon社としては、安い日本で契約して海外で視聴されたら困るわけです。(現にしてるけど。)

私は小説を読むのが好きで、同様に物語性のあるドラマやアニメも大好きなので、Amazonプライムビデオは娯楽の中心にあります。これを失ったら私は生きていけません。余談ですが、HuluやNetflixも本当は契約したいのに、ある人から「あなたみたいな人は契約したら溺れ(廃人になり)ますよ」という呪いをもらって以来、怖くて手を出せません。

他にもアクセスできなくて困るウェブサイトはたくさんあるはずなので、そういった方に対する一助になればと思い記事にしてみました。

 

まとまりがいいので今日はここまでです。まだ最初なのでかなり頑張って書いてます。そのうち更新頻度は急降下すると思います。

稚文をお読みいただきありがとうございました。

*1:「国際ローミング」と言います。ただし、いわゆる格安スマホMVNO)は海外のキャリアと提携していない可能性が高いです。国際ローミング可能なのは、あくまで大手3大キャリアに限った話と理解してください。

*2:SIMが専用化されていると他社SIMに交換するには高価な携帯自体を買い替えなければいけないので、ユーザーはなかなか乗り換えが難しい状況でした。うまい商売ですね。

*3:自慢ではないですが私の通知表は図画工作も美術も常に1または2でした。

*4:実はこれ、日本にいてもカフェの無料Wi-Fiで同じリスクを孕んでいるんですが。