9.台所事情を調査しました
――生きるために食べよ、食べるために生きるな。吟味されない生に、生きる価値はない。――
デンマークの台所事情
世界市民ソクラテス、言わずと知れた哲学(フィロソフィア)の祖ですね。漫然と生きるな、食欲に支配されるのは人間性の喪失だ、ということでしょうか。私は何かに集中すると空腹でも全然平気なタイプですが、やっぱり衣食住がそろってこそ人間は尊厳を保てるというのも事実です*1。
ということで、今回はデンマークの台所事情(物価水準)を生々しい写真付きでご紹介します。
通っている大学の場所
以前にもご紹介したとおり、私はデンマークの大学に通っています。大学のメインキャンパスは郊外にあるのですが、私の通う学科は、Waterfrontで見晴らしのいい場所です。
晴れている日はとてもいい雰囲気です。ただ、夏はスコールみたいな雨がどばっと降るので、この景色も大変なことになります。それでも傘を差さないのが欧州人のすごいところですね。
建物を出たらすぐ海です。
吹き抜けになっていてお洒落な内装です。一棟丸ごと貸しビルらしいです。
中心街のスーパーマーケットに潜入
中心街には、日本で言う百貨店みたいな施設がたくさんあり、生活に必要なものはほとんど揃います。その中心街で、私の大学から徒歩2分くらいの場所にある大手スーパーマーケット「Føtex」に潜入します。
入ってから出るまで
入り口にゲートがあります。これは近づくと勝手に開くタイプの自動ゲートですが、入ったら逆走はできません。万引き防止のためです。
出るときにはレジが二種類あります。まずは通常の有人型レジです。ベルトコンベアみたいな台の上に商品を載せて、お兄さんお姉さんにお金かカードで支払いをします。デンマークは店員さんの愛想がとにかく良いので、全くストレスはないと思います。
一方、この有人型レジの右隣には無人型のセルフレジがあります。私は買う量が少ないので*2、いつもセルフレジを使っています。なお、操作に困っている素振りを見せると、優しい店員さんが近づいてきて「May I help you?」と言って助けてくれます。親切な国です。
なぜかセルフレジはガラガラ。だいたいセルフレジの方が空いています。
バーコードをスキャンして最強の楽天カードで払います。
商品ラインナップ(果物編)
デンマークの通貨デンマーククローネ(DKK)は、2019年8月時点の三菱UFJ銀行TTSレートで「1DKK=16.20円」くらいです。私の編み出した良い感じの換算方法は、ずばりDKK価格を6で割って100倍するという方法です(概算)。旅行でも、外国に行くと金銭感覚が分からなくなります。最初にこういう計算ノウハウを確立するのは大事ですね。
さて、店員さんから不審者のそしりを受けることを恐れつつも、目についたものを片っ端からスマホで撮影してきました。まずは果物編です。
りんご美味しいですよね。寒いところほど甘くなるので、デンマークは産地として優れているはずです。
毎朝食べてます。日本にいたときより果物食べるようになった気がします。味もおいしいです。
日本で食べるより新鮮です。めっちゃ甘くて美味しいです。
ぶどうはあまり好きではないですが、妻が好きなので安売りしてたら買って帰ります。
商品ラインナップ(野菜編)
現地特産のお野菜は(味が読めないので)あんまり買わないです。日本でも目にするものを撮ってきました。しかし、ついうっかり、定番のじゃがいも(デンマークはドイツの隣なので芋も名産です)を撮り忘れました。じゃがいもは1個25円くらいでした。
割と安いですね。便利なのでよく使います。
こっちのにんじんは日本に比べてかなり細いです。味は変わりません。じゃがいもはかなり濃い味な気がしました。
値段としてはまあ標準的と言えそうです。
日本でもマッシュルームは高いですよね。クリームパスタ作ったときに買いました。
鶏肉煮込むときに使いました。
商品ラインナップ(お肉編)
デンマークは畜産業が盛んなので、お肉はとても美味しいです。実は日本とデンマークの間の貿易額では、豚肉の輸入額が一番大きいそうです。
豚肉は名産だけあってポークステーキにすると絶品です。安売りを狙って買い漁り、常に冷蔵庫に備蓄しています。ちなみに3pakker120と書いてあるのは、1パックだと45クローネだけど3パック買うと135クローネじゃなく120クローネだよ、という意味です。もちろん、二人暮らしですからそんなに食べられないです…。
量が800gと多いので、買うときには使い道を具体化しておかないと腐らせてしまいます。そのうちハンバーグ作りたいです。
これも量が多いです。日本から持って行った調味料を使って鶏肉の照り焼きをよく作ります。
なお、安売りを狙うと肉類は半額以下で買えるので、定価では買いません。私は気にならないですが、妻曰く「日本よりお肉が猛々しい(獣っぽい味わい)」とのことです。
商品ラインナップ(その他食料編)
生鮮食品以外は幅が広いので、本当に目についたものだけ撮影してきました。
まだ全然アルコール飲めてませんが、たぶん産地近いからおいしいです。
ジュースは定期的に買って冷蔵庫に貯蔵してます。お気に入りはラズベリージュースです。東欧に新婚旅行で行ったときも思いましたが、ゲルマン系の地域は果物ジュースが美味しいです。
日本と同じくらいのお値段でしょうか。嗜好品は高いと聞いていたものの、意外とコーヒーもそれほど高くありませんでした。街でもみんなタバコを吸っています。
朝のお供です。すぐ乾燥して固くなるので、フィラデルフィアクリームチーズで一気に食べています。
安売りしてました。定価だと350円くらいしそうですね。
モッツァレラチーズはとにかく安くて驚きます。大きい塊一つで100円。気軽に買って帰ってカプレーゼにしたりしてます。チーズ好きには嬉しいです。
ときどきポテトチップス食べたくなったら買います。でも大きいので一週間くらい無くなりません。味はちょっと日本と違う感じです。うすしお食べたい。
なぜかはわかりませんが、日本のカップヌードルと全然味が違います。まあ、私は日本でも普段からカップ麺を食べないので、記憶違いかもしれないです。
一応断っておきますが、私は人間です。日本の自宅でインコを飼っているのでなんとなく。
商品ラインナップ(非食料編)
デンマークのスーパーマーケットは(日本もそうですが)、食料品以外も大抵のものが揃っていて、とても便利です。食器や電化製品も売ってたりします。
生活必需品の割にちょっと高め?ですかね。必需品の類は税金で優遇されていると聞いたのですが。
これもちょっと高い。日本から石鹸やシャンプーを大量に持ってきて正解でした。
靴下高いです。というか、この国は衣料品が恐ろしく高いので、気軽にTシャツや下着を買えないです。逆に言うと、日本で作った漢字オリジナルTシャツをデンマークで売ったら高く売れるかもしれないです。「幸」みたいな。
これも高い。電化製品類は税率が相対的に高くされているらしいので、PC等の機器もこっちで買うのはやめた方がいいと研究室の友達が言っていました。むしろドイツAmazonのプライムデーに買って郵便で届けてもらった方がお得だとか。
色鉛筆24本入りがまさかの1000円越え!日本の文房具は安くて長持ちしますよね。
LEGOの発祥はデンマークだってご存知ですか。本場だけあってすごいラインナップでした。これはその中でも高級路線のやつです。私はパズル派*3なので、創作性の求められるLEGOは苦手です。
焼き模様がお洒落なお皿。デンマークの陶磁器はすごく見た目がクールで素敵なものばかりです。ロイヤルコペンハーゲンという有名ブランドを輩出してるだけあってデザインに強い国です。
以上、今回はPythonがどうだの音声認識がどうだの言わずに終わりました。写真ばかりで手抜き感満載ですが、写真のアップロード作業そのものが恐ろしく面倒でした。世のブロガーは本当にすごい人たちですね。。。
稚文をお読みいただきありがとうございました。